対象となる病気
心臓病、脳の病気、口唇口蓋裂、横隔膜ヘルニア、消化管の閉鎖、腎臓や膀胱の病気、手足の形や指の本数など多岐に渡ります。
染色体の病気があるかどうかについては、それがある時に変化する特定の場所「マーカー」を見て調べます。これについては「超音波マーカーの検査・コンバインド検査」をご覧ください。
妊婦健診とは別に、長い時間(30分以上)をかけておこなわれる超音波検査を「胎児超音波検査」と言います。内臓、骨、血管などを調べていき、その形や構造、動きの変化を詳しく見ていきます。
検査の名称は、実際には定まっていません。「胎児ドック」「精密胎児超音波検査」「妊娠初期超音波検査」「妊娠中期超音波検査」「妊娠後期超音波検査」などいろいろな名称で呼ばれています。検査内容も施設による違いがあり、同じ名称でも内容が違うことがありますので、調べたいことがはっきりしていたら内容を確認することが必要です。
超音波検査は実施者の技術に左右されるため、専門的なトレーニングを受けた医師・技師による検査がすすめられます。一般的には、妊娠初期、中期、後期の各時期に全身を見ます。詳細な妊娠週数は施設によって異なりますが、産科診療ガイドラインでは10週~13週、18週~20週、28週~31週とする報告が多いと記載されています。
上記の時期にこだわらず、胎児超音波検査はいつでも受けられる検査でもあります。妊婦健診の超音波やほかの出生前検査で「病気がある」「あるかもしれない」と言われた時、赤ちゃんについてもっと知りたいと思ってこの検査を受ける人もいます。
検査料金は5千円〜5万円程ですが、状況によって異なります。
心臓病、脳の病気、口唇口蓋裂、横隔膜ヘルニア、消化管の閉鎖、腎臓や膀胱の病気、手足の形や指の本数など多岐に渡ります。
染色体の病気があるかどうかについては、それがある時に変化する特定の場所「マーカー」を見て調べます。これについては「超音波マーカーの検査・コンバインド検査」をご覧ください。
検査が終わったら、検査をした医師から説明を聞きます。
問題が見つかった場合は、どの場所にどのような問題があったのかが説明されます。
問題が見つかったとき、そこに本当に病気があるかどうかは、「ある」とはっきり言える場合もあればそうは言えない場合もあり、病気や症状によって違います。問題が見つからなかった場合も、それは完全に病気がないという意味ではありません。
胎児超音波検査が受けられる施設を探すことになります。健診を受けている産婦人科医療機関や遺伝カウンセリング実施施設で紹介を受けることもできます。
妊婦健診で何らかの異常が指摘された方が詳しく調べていく場合は、一般的には、かかっている医師から高次医療施設(総合周産期母子医療センターなど)に紹介されて検査を受けることになります。